
人間の仕事が機械に取られる?
「エンジニアとか税理士とか、みーんなAIに仕事を取られちゃうらしいぜ」
「心配だな…老後まで俺たちの仕事はあるんだろうか」
最近、ちらほらと聞こえて来るやり取りですね。
英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した10年後、コンピュータによって人が不要となる仕事の記事に端を発し、様々な職業が将来的にコンピュータ主導となり、人間は不要になるという記事が増えてきました。
そのせいか、「エンジニアは定年まで需要がある仕事なんでしょうか?」などと質問してくる学生が増えました。 今日は、そのことについてお話したいと思います。
AIを作っているのは誰?
電王戦にてプロ棋士と対戦したコンピュータ将棋ソフトPONANZAや囲碁の人工知能AlphaGoなど、AIの思考能力は格段に向上し、人間の知識を圧倒するようになってきました。
ああ、このままでは人間がコンピュータに負けてしまう…と思う方がいるのも無理がないと思います。
しかし、よく考えてください。コンピュータのAIを作り、改善しているのは誰ですか?
そう、「プログラマー、エンジニア」の人たちです。
AIは確かにこれからも恐ろしいスピードで発展を遂げていくかもしれませんが、それを成しているのは人、エンジニアです。 AIの故障を直すのは誰ですか?不具合を修正するのは?
思考能力があると言っても、現在のコンピュータAIは人間が入力したアルゴリズム以上の能力を発揮することはありません。
この先、人間が手を入れずとも独自に進化するAIが出現するかもしれませんが、今の技術レベルを見れば、ここ100年や200年では難しいということがわかります。
つまり、エンジニアになればまず失業することはないのです。
もし自分の職がなくなってしまったら
どんな仕事であっても、数世紀単位で見れば消えてなくなってしまうことがあります。
先ほど説明したエンジニアであればここしばらくは持ちますが、他の職種に関しては消えるものも多いでしょう。
そこで重要となるのは自身の仕事を取ってくる、覚えるという仕事力です。
「職人型エンジニア」や「有名人型エンジニア」などフリーランスとして活動している人たちは、ちょっとやそっとのことがあっても自力で仕事と給料を獲得しています。
それはなぜか。
会社に仕事を用意してもらうのではなく、自分で仕事を見つけ、勝ち取るということを毎日の生活でしているからです。
どんな仕事であっても、会社が用意したものをこなすだけの毎日を送っていたのではとてもそのようなサバイバル能力はつきません。
フリーランスといかなくても、「派遣社員のエンジニア」など派遣として職場を転々とするだけでも大量のスキルとサバイバル能力を鍛えることができます。
結局は、最終的に頼りになるのは自分の力だけなのです。
おわりに
一昔前までは、一度入ったらその会社に人生を捧げろとまで言われていました。
確かに、昔であれば終身雇用制度や年金、企業年金など充実したサポートがあったために一社だけで生活をしても大丈夫でしたが、今の日本は違います。
職以前に、どんな大手企業ですら十年もすれば潰れるようになっているのです。
そんな日本で生きていくためには、色々な企業を渡り、自分のスキルを高め、より需要のある人間へと進歩していかなければなりません。
大変な時代になってしまったかと思うかもしれませんが、裏を返せば一気に「年収1000万円」を手に入れるなど逆転のチャンスが多い時代でもあるのです。
コンピュータAIの不確定な噂に悩まされるのは止めて、色々な企業でスキルを身につけておきましょう。
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