
派遣社員の正社員化とは何か~派遣、紹介予定派遣は気にしなくていい?~
レバテックキャリアのような転職エージェントを使用してエンジニアの求人を探しているとよく耳にするのが。
派遣と紹介予定派遣になります。
派遣とは通常通り派遣社員としての登用であり、紹介予定派遣は正社員化を前提とした派遣社員としての登用となります。
正社員化とは派遣社員として働いて貰い、その技能や人柄が認められれば正社員として登用するというものであり、通常の正社員としての求人よりハードルが低くなります。
なぜなら、そのエンジニアが本当に自社に合っているか否かを判断してから正社員にすることが出来るからです。
正社員は派遣社員と違い、各保障金が高く、尚且つそう簡単に首を切ることが出来ないので、通常、いきなりの正社員化をする場合、相当のキャリアや成果物を見せないと採用されることはありません。
ですが、紹介予定派遣であれば、まずはお試し、といったエンジニアのお試し雇用が出来るので、手軽に採用をしてもらうことができます。
以前、私がとある部署のチームリーダーから「とりあえず働いてもらって残ればそれでいいから、相当ヤバい人以外はじゃんじゃん採ってくれ」という話をされたことがあります。
エンジニアというのは事前に実力を測るのが難しく、当たり外れが激しいのです。
そのため、有名な大企業であってもとりあえず事前スペックに問題が無ければ派遣として採用してみて、その後、調子が良ければ正社員化ということが多くあります。
なので、どうしても正社員として働きたい!という会社があれば、まずは紹介予定派遣として働いてみましょう。
ここだけの話ですが、紹介予定派遣でなくとも正社員化は十分にあり得ます。
なので、派遣社員か紹介予定社員で勤務先を選ぶ必要は無かったりします。
それよりも、派遣社員から正社員化した実例があるかどうかをレバテックキャリアのような転職エージェントに問い合わせてみましょう。
派遣エンジニアが正社員化を打診するのに適した時期
派遣エンジニアが正社員化を打診するのに適した時期というのは、難しそうに見えて人事目線で考えると簡単にポイントを絞ることができます。
それは
- ボーナスが支給される月(7~8月、12月)
- 長期休みがある月(7~8月、12~翌年1月)
の2つになります。
そう、基本的に1月、7月、8月、12月を抑えておけばいいんです。
理由は至極簡単。
ボーナスを一番払わなくて済むのと、休みで無駄に勤務日数を減らすことが無いから。
例えばボーナスは基本的に入社して6か月が経過した時点で有給休暇と一緒に権利を付与されることが多いです。
そのため、ボーナスの支給月である7月に正社員化を打診し、8月から働いて貰えば、年末12月のボーナスを支払う必要がないので丸1年分のボーナス費用が浮きます。
長期休暇については入社後すぐに権利を得る場合があるため、まずは休暇を外した月に正社員化すれば、余分な勤務外賃金を払う必要がありません。
人事が心無い人のように思われますが、大量のエンジニアを雇用する企業にとって、一人につき数十万円を節約すればそのまま数千万の節約になり、その分を他の優秀なエンジニアの昇給やボーナスに充てることができるので、企業の家計を護る者として当然の思考なんです。
そのため、思考を簡単に利用しやすい。
「会社に利用されるな!利用しろ!」で会社を利用せよと説明しましたが、まさに会社の思考を逆手に取った方法ですね。
「生活重視型エンジニア」や「少人数型エンジニア」のようなエンジニアはこの時期を上手く突いて正社員化している人が多いです。
正社員化を打診する時のポイント
派遣エンジニアが正社員化を打診するのにおすすめな時期は紹介しましたが、それを有効活用するには4つのポイントがあります。
- 入社時にその会社で将来正社員化し、どう活躍したいかをハッキリと伝えておく
- 入社1年、1.5年、2年で度々正社員化希望の話をする
- 忘年会片付けや大掃除など事務が主体となるイベントの手伝いをする
- 入社2年以上が経過した打診時期(7月~8月、12~翌年1月)で熱心に正社員化を希望する
この4つのポイントを抑えることで、派遣エンジニアの正社員化が爆発的に成功しやすくなります。
上記で紹介したポイントはどれも「人事に正社員化へのアピールする」「会社への貢献点数を稼いでおく」という人間が採用を決める企業において採用者の心を動かすポイントを突いているので、目論見が分かっていたとしてもその社員への評価が上がります。
私が人事をしていた時も、同程度の能力であれば、会社で正社員化を熱く希望し、イベントなど業務外の雑務も笑顔で手伝ってくれる人を優先的に正社員化していました。
なぜならば、人の繋がりを重要視する日本企業にとって、そのような実益を兼ねた良い人は重要視されるからです。
昨今は能力重視にもなってきましたが、同じ能力であればやはり気を遣えるアピール上手の派遣エンジニアが採用されます。
まとめ
①面接時には「将来、正社員として長く貢献したい事」をハッキリと伝える
②入社1年、1.5年、2年の時点で正社員化希望の話をする
③忘年会などの事務が主体となるイベントの手伝いを進んでやる
④入社2年以上が経過した打診時期(7月~8月、12~翌年1月)で熱心に正社員化を希望する
おわりに
派遣社員の増加により正社員の数が減っていると騒がれている昨今の日本ですが、その代わり、派遣社員としてキャリアを積んだり、狙った企業へ入社しやすくなっています。
社会情勢というのは一人のエンジニアではどうにも動かすことはできませんが、時代の流れを上手く活用することで、より自分に有利な企業に入社することはできます。
この記事を上手く活用して、自分の行きたい企業に入社できるよう、頑張ってくださいね。
転職面接が不安な場合は「エンジニア人事部が教える転職面接のコツとマナー~女性編~」「エンジニア人事部が教える転職面接のコツとマナー~男性編~」を読んでおくと参考になりますよ。
