脱時間給って何?一番有効な対抗策は?

脱時間給
swift先生の顔アイコンごきげんよう。私はIT、クリエイティブ業界を中心に求人情報を新卒・中途の皆さんにお伝えしているしているSwiftと申します。前回は「営業職でIT業界未経験、そんな人が年収1000万以上のエンジニアに向いている理由」について紹介しましたが、今回は脱時間給制度について解説したいと思います。

脱時間給、自分には関係ないと思ってませんか?

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「脱時間給制度って金持ちだけ対象の制度だろ?」

昨今、ニュースや新聞で脱時間給制度が取り上げられるようになってきたためか、中途半端に知識を持ち、自分には関係ないことだと思い込んでいる人が増えてきました。

しかし、我々人事の立場からすれば、この脱時間給制度は薬にも毒にもなる取り扱い注意な制度であり、いずれは多くの企業で採用される可能性のある、重要な制度です。

自分には関係ないから、と思っているそこの貴方。今のうちに対策を知っておかなければ将来の給料が激減するかもしれませんよ?

脱時間給制度(高度プロフェッショナル制度)とは

お馴染み安倍内閣が進めている働き方改革の要の一つ、それが脱時間給制度(高度プロフェッショナル制度)です。

簡単に言えば給料を時間給でなく、成果に応じて給料を支払うという仕組み。

現在協議されている法案では対象者は「年収1075万円以上のディーラーやコンサルタントなどの高度専門業務従事者」となっています。

「職人型エンジニア」「英語型エンジニア」など外注経験が多いエンジニアであれば成果報酬という形は馴染み深いかと思います。

この成果報酬型の給与制度は残業0を目標に掲げる現在の安倍内閣にとっては目標をできるだけ早く、簡潔に達成することに特化した制度であり、企業側にも大きな旨みがあります。

だって、所定の成果を上げなければ給料は減額できますし、空残業による残業代の水増しも防げ、かつ企業側が定めた販売、製造目標を高い確率で達成させることができるのですから。

企業にとって大変旨みがある脱時間給制度。今後、この法案が可決されれば対象者の幅がどんどん広がり、一般企業にも浸透していく可能性は非常に高いです。

労働者から考える脱時間給制度

脱時間給制度は企業にとって大変旨みのある制度だと説明しましたが、我々労働者の側から考えるとどうでしょうか。

営業マンであれば今まで掲げていた営業目標を達成できなければ否応なしに給料が下がる、という風にわかりやすいのですが、企画職やエンジニアのようなプログラミング職、クリエイター職となればどうでしょうか?

形がない物を作ったり、大きなプログラム、アプリケーションを作るといった場合は成果の小分けは難しいですし、そもそも担当部分によって作業工数があまりにも違うため、不当な作業量を目標に設定されてしまう恐れがあります。

もし膨大な作業量を成果として求められ、成果を達成するために長時間の残業を強いられてしまう。

しかも、残業代なんてつかないから給料は少ないまま。成果を上げなければ給料はゼロ。

これが我々労働者から見た脱時間給制度の最悪のシナリオです。

脱時間給制度に対抗する方法

もし脱時間給制度が対象者の範囲を広げて多くの企業で採用されるようになった場合、私がお勧めする対抗策は「フリーランス、または派遣社員になること」です。

フリーランスであれば業務を請け負う際に詳細な作業量と給料を見比べ、キチンと仕事量に合った仕事を受けることができます。

派遣社員についても、派遣元となる企業が適切な業務量が成果基準となっているかをチェックし、労働賃金の徴収もキッチリとしてくれるので安心です。

逆に、正社員では会社側が一方的に決定権を持ってしまうため、おすすめできません。

脱時間給制度のメリット、デメリット

脱時間給制度については、先に説明した通り、企業側、労働者側のどちらから見るかによって大きくメリット、デメリットが変化してきます。

本日のまとめとして、簡単に頭に入れておくと役に立ちますよ。

【企業から見た脱時間給制度のメリット・デメリット】

■メリット

・無駄な残業代をカットできる
・企業の販売、営業目標を達成しやすくなる
・各社員の業務実績が容易に把握できる

■デメリット

・成果の基準の制定が手間

【労働者から見た脱時間給制度のメリット・デメリット】

■メリット

・成果を上げればその分給料が上がる
・自分の作業量が明確化できる
・成果さえ達成すれば短い就労時間で済む

■デメリット

・成果が達成できない場合、給料が減る
・不当な労働量の成果を求められる場合がある
・労働時間が必要以上に長くなることがある

おわりに

脱時間給制度は将来的に多くの労働者に影響するということがわかって頂けましたでしょうか?

現在、違法な長時間残業が話題となっていることもあり、脱時間給制度に続く似たような制度が多く生まれることが予想されます。

そんな時、一つの企業で、一つの働き方しか知らないとなると低賃金重労働を死ぬまで続けるハメになってしまいます。

今現在、仕事が上手くいっている、いっていないに関わらず、フリーランス派遣社員などいろいろなワークスタイルの知識を深めておきませんか?

このサイトでは「いろいろな働き方の記事」を掲載していますので、一読しておくと、人生の窮地にきっと役に立ちますよ。

ruby_iconマジかよ、24時間運営のネットサービスとか成果にしにくい仕事が脱時間給制度になったら大変そうだな…オレはごめんだぜ

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