
エンジニアの「少人数リーダー型」とは?
「少人数リーダー型」は各チームやプロジェクトなど人員がある程度絞られた集団で力を発揮する型のことです。社長やエリアマネージャーのように大規模な人員を統括するのではなく、気心の知れた後輩や同僚と仕事ができる魅力があります。
小さなグループをまとめ、指揮するので一通りの管理職としての能力がつき、グループ内で指導した新人との繋がりなど多くの関係性を築けます。仕事がなくなる心配が少ないのが大きなメリットです。
自分よりも優秀な後輩を輩出することで指導者としての株が上がり、他企業での講演依頼なども来る美味しいポジションと言えます。
己のプライドより、チームの調和
「少人数リーダー型」のエンジニアを目指す場合、
- 自分の中にあるプライドとどう付き合っていくか
- 冷静にチームの人たちを引っ張っていけるか
という2点が重要です。
特に自分のプライドが厄介です。私も新人教育を始めたばかりの頃はこの感情に悩まされました。自分より能力も学歴も高い若者が新人として入ってきて、昔の自分が苦労して覚えたことを簡単に吸収し成長していく。
そして、自分が指導はしているものの、やがて新人の方が能力が高くなり、上の役職へと昇っていく。これは経験してみると心にくるものがあります。
いい先生になれたじゃないかと言われれば確かにその通りですが、指導力が高ければ高いほど、新人に抜かれていくのです。
ある程度心が成熟してきた今では、成長した新人がそのまま将来のクライアントになってくれると割り切れ、心が楽になりました。まだ心が成熟していない方がやると、新人よりも自分を大きく見せようとして失敗するので注意が必要です。
「少人数リーダー型」のメリット・デメリット
○メリット
- 働き手としての需要が多い
- 職種が変わっても応用が利く
- 安定して水準が高めの収入を得ることができる
- 必ずしも能力が突出して高い必要がない
●デメリット
- 莫大な資産を稼ぐのが難しい
- 精神的な折り合いをつける必要がある
- 自分だけでどうにかできる仕事が少ない
- 良くも悪くも人と関わる仕事が多い
「少人数リーダー型」のエンジニアがキャリアアップを図る場合に注意しなければいけないのは自身の「プライド」の折り合いと良き「パートナー(依頼人や上司、社長)」の選択です。
プライドに関しては前項でもお話ししましたが、自分より優秀な人材を生み出すことやチームの要として働いてもらうことを受け入れることができるかというメンタルコントロールです。
自分はリーダーなのだからと他の優秀なエンジニアを押さえつけてしまうか、自分の能力の低さに心を病んでしまう人が結構います。
どうしてもプライドが邪魔をする!という人は「少人数リーダー型」に向いていない職人型か、英語で仕事をした方がいい海外型の可能性があります。また、メンタルコントロール法を知らないだけの可能性があります。職人にもなれない、海外にも行きたくない!という方は、メンタルトレーニングを行い、優秀なエンジニアは自身の資産と捉えて心の割り切りをしてみましょう。
「少人数リーダー型」のキャリアアップ方法
「少人数リーダー型」がキャリアアップを行う場合、優良な会社をパートナーをレバテックキャリアで選び、優秀なエンジニアを育て、共に仕事をこなす必要があります。
なるべく若い企業か、人員異動の多い部署で経験を積むのがいいでしょう。エンジニアには普通はおすすめしない「人員異動の多い部署」ですが、新しい人脈を得ることに関しては他から群を抜いています。
レバテックキャリアでは転職者のインタビューを多数掲載しているので、自分が転職しようとしている企業への人員の流入具合や企業の雰囲気などを知りたい場合には活用できます。
反面、ギークスジョブは自身の得意なプログラム言語や媒体でDMMなどの大手の他、dip、gloopsなどの新進気鋭の企業を検索できるのが最大の魅力です。
自分が要となって様々なエンジニアを育てつつ、ある程度その企業が成熟して新陳代謝が鈍くなって来たら次の企業、というように移り変わって会社を利用して、自身のキャリアアップと人脈の拡大を図りましょう。
どちらを使うにしても、「会社を利用してやろう」という気持ちが必要です。
狙いを定めた企業がある場合でも、なかなか正社員として入れない場合はまず、フリーランスとして企業からの仕事を受け、その後、正式入社の打診など、臨機応変に会社を使うことで、自分のキャリアプランを育成できます。
なんと言っても、一度でも内部で仕事をしてしまえば実績があるし断り辛いので、目的の企業に入社することは容易になります。チームリーダーのように自主的に動ける人材には、この方法がおススメですね。
おわりに
ある程度のコミュニケーション能力と、その分野に関する豊富な成功と失敗経験、本質を見抜く力があるエンジニアであれば誰でも目指せる型で、向上心がありつつ家庭を守りたい人には最適なキャリアプランが「少人数リーダー型」です。
「少人数リーダー型」エンジニアのキャリアアップは、「場数」「会社選び」「優秀な人材の教育・輩出」が重要となるので、様々な企業で多様なプロジェクトをこなしていきましょう。
