
「生活重視型」エンジニアとは?
「生活重視型」エンジニアは核家庭化、共働きなどの増加に伴い増えてきた働き方です。
昇進や昇給などのために家庭や趣味を犠牲にせず、少ない時間を働き、一定の収入を得るというもので、昨今の世の中でも少しづつ人数を増やしています。 「生活重視型」のエンジニアは少ない作業時間でピンポイント参戦するか、毎日決まった時間内できっちり作業をこなして帰宅するかという働き方が基本となります。
そのため、キャリアアップというよりはいかに自分が効率的な仕事場を獲得するかというプラン作りが肝となります。例えば正社員では拘束時間が長くなりすぎる傾向にあるため、そのほとんどが派遣社員やフリーランスとして生計を立てています。
働く時間が短いのであれば当然給料も少ないのか? いいえ。間違いです。もちろん、なんのプランも無く短時間だけエンジニアとして働いているだけであれば給料が少なすぎて、一人暮らしならばよいですが、とても家庭を養うことはできません。
そこで、「生活重視型」の方の重要ポイントは、
- 徹底的な高単価業務の狙い撃ち
- 自分というブランドを上手く売り込むセールスの巧みさ
にあります。知人はプロジェクトの重要なポストに居ながらも毎日定時か+1時間程度の残業で帰宅しています。もちろん、給料は残業をよくしている私より上でした。
「生活重視型」キャリアプランのメリット、デメリット
○メリット
- 自分や家族の時間をしっかりと取ることができる
- 毎日同じような生活パターンで仕事ができる
- 女性でも比較的容易に実践することができる
●デメリット
- 会社選びを失敗すると残業や低収入に悩まされる
- 正社員での実践が難しい
- 短時間でも必要とされる確かな実力が必要
- 長期間の派遣記録が残るため一般企業への転職が難しくなる
「生活重視型」のエンジニアは生活時間も収入も安定し、女性男性問わず目指すことができる有用なキャリアアップテンプレートです。
IT業界やモノづくりの業界では転職や派遣、フリーランスは珍しくありません。事務や営業が主体となる一般的な企業や公的機関では「価値のない社員であっても年齢が上であれば敬う」「優秀な新人より、仕事のできない年上がエライ」という古い体制がある会社も存在しますが、今後変化していくでしょう。
キャリアアップのために派遣社員をしていた友人は、親族から「正社員にいつなるんだ?」と口を酸っぱくして言われてしまい、いやになって年収の安い正社員になり結果35歳の今、転職もキャリアアップも出来ず、家庭も趣味も持っていません。
「生活重視型」エンジニアになる場合、最初の数年間は親戚の集まりに行っても意見は右から左に流すことを心掛けた方が良いでしょう。
「生活重視型」のキャリアアップ方法
「生活重視型」エンジニアがキャリアアップをする場合、重要なのは
- 自己のスキルレベルアップ
- 自身を売り込む営業力
- 生活に合わせた企業選び
の3つです。自己のスキルレベルアップに関してはエンジニアとしての勉強や実務をこなすことも重要ですが、ポイントとなるのは世の中で必要とされているスキルをきっちりと身につけているかです。
例えば、C言語やJavaが繁栄している現代にPlanCalculusなどの古く汎用性が低いプログラミング言語を高レベルで取得していたとしても、まず需要がありません。
アプリ開発についても、ガラケー時代の技術を持っていたところでほとんど役に立たず、現代のスマートフォンやタブレット、VRなどに対応した技術が必要となります。世の中で反映しているエンジニアスキルがどのようなものか、キチンと調べて学習しておく必要があります。
エンジニアの具体的な交渉力
自身を売り込む営業力については読んで字の如く。能力が高いエンジニアであったとしても、商談が苦手で自身の能力を安く買い叩かれてしまっては元も子もありません。
自身のエンジニアとしての能力をしっかりと把握した上で、いかに魅力的に、いかにその会社に必要な人材であるかのように売り込む必要があります。もちろん、給与の賃上げも忘れずに行いましょう。
私がよく使う手段として、給料の1.5倍~2倍の賃金を他社からもらっていると提示し、相手が難色を示したところで「御社でどうしても働きたいので……」と金額を少し下げます。それでも難色を示すと思うので、もう2~3段階づつ下げ、最終的に自分が望む給与を提示するのです。 交渉の仕方がきっちりはまれば予定通りの給与になりますし、場合によっては予定の2倍がそのまま給与になることがあります。その辺は駆け引きの勘が重要となるので、電気屋さんや大阪の商店などで買い物の際に練習をしてみると良いでしょう。
生活に合わせた企業選びについては、その企業が募集要項通りの給与をくれるのか、残業時間は嘘をついていないか、業務内容に嘘が無いかを調べることで問題をクリアすることができます。
レバテックフリーランスはIT、WEB系のフリーランスエンジニア向け案件や求人情報を扱っているサイトになります。プログラム言語や媒体別だけでなく単価別でも案件を検索することが出来るため、情報収集としても実際にエンジニアの仕事を探すにしても有用なサイトになります。
紹介系サイトでは珍しくテクニカルカウンセラー、企業担当、フォロワーなどの3部門に及ぶ専門知識を持ったエージェントがサポートをしてくれるので、企業間との交渉や面談が苦手な人でも扱いやすいサイトとなります。
また、 ギークスジョブは、こちらもIT系フリーランスエンジニアに向けた案件や求人情報を紹介してくれるサイトです。
こちらはDMMやRettyなど比較的新しく、力をつけてきた企業が多く契約を結んでいるため、早いうちから企業内に入り込み、重要なポストをゲットしたいというエンジニアに向いています。
若い企業は老舗企業とは違い家庭重視の働き方に理解がありサポートが充実している場合も多いので、しっかりと企業のHPなどを調べてから応募してみましょう。
転職者の口コミを載せているサイトや、転職エージェント、知人の企業関係者などで現場の声をしっかりと聞いて、情報収集をしてから企業への面接に臨みましょう。
おわりに
生活型エンジニアのキャリアアップはエンジニア業界の流れを先取りすることが肝となりますので、常にサイトを活用して業界のアンテナを張っておきましょう。

趣味も嫁(次元問わず)もない生活になんの意味があるんだ?