
求人票の仕事内容なんて気にする必要ない?
「仕事内容くらい、エンジニアとして仕事をしてきた自分であればわかる」
そう思った人は大変危険です!
社会人経験があるエンジニアであれば自分の経験を元に仕事内容を把握することができるので何も問題は無いと思われがちですが、悪徳企業はそこにつけ込んできます。
なぜそんなことをできるのかと言えば理由は簡単、相手は年に何回も求人を出し、面接をしているプロだからです。数年に1~2回程度の転職をしている一般のエンジニアたちではとても太刀打ちできません。
特にこのサイトで紹介している「英語型エンジニア」や「有名人型エンジニア」に向けた求人は悪徳企業に狙われやすいので要注意です。
危険な仕事内容の記載例
【エンジニア業務とは全く関係がないものを書いてある】
エンジニアの転職求人でエンジニアとは無関係な業務が大量に書いてある求人を見かけた場合は絶対に応募してはいけません。
エンジニアという業務が分からない人ばかりで構成された会社か、エンジニアもできる便利な何でも屋を誘い込もうとする罠の可能性が高いので、避けておいた方が賢明です。
こういった求人の場合、歓迎スキル欄に「プログラミング言語」が書いていないことが多いので、合わせてチェックしておきましょう。
【世界各国のエンジニアと共同でアプリケーションの開発】
この仕事内容が書いてあり、尚且つ必須スキルが「英語能力」だけであった場合はかなり危険です。
昨今、日本で人気のアプリケーションが海外に輸出されたり、海外で人気のアプリケーションが国内に輸入されるなどの案件が増えています。
しかし、アプリケーションというものは各国の宗教観、法律、流行、言語体系に合わせる必要があるため、基本的にはリリースする国ごとにチームが結成され、アプリが作成されます。
チームメンバーの国籍はバラつくこともありますが、基本的には同じ国に住む者が集まってチームを作るので、わざわざ外国の言語を使用したりはしません。
仮に複数の国のチームとやり取りを必要とする仕事であれば、必要なのは対応する世界各国の言語になりますので、英語能力だけでは足りません。
最低でも3~4種類の言語が記載されており、そのいずれかと書かれているのが正解です。
こういった偽の記載を使う企業は採用したエンジニアを英語などほとんど通じない国外へ飛ばして働かせるか、英語の能力など必要がない日本国内の仕事ばかりという場合がほとんどです。
【○○のテクニカル業務、○○開発のチームリード】
やたらと横文字が多い仕事内容……これは仕事内容を都合よく勘違いさせるための常套手段です。エンジニア業界はその仕事柄、どうしても横文字が増えてしまいがちですが、業務名や言語名以外を分かり辛い英語にする必要はありません。
本当に良いエンジニアを獲得したいのであれば業務内容を明確に記載した方が良質な人材が集まります。
その点を明確にせず曖昧にするということは無知なエンジニアを囲い込み、いいように使おうとしているか、ただ恰好をつけようとしているだけの体育会系風企業なだけです。
比較的安全な仕事内容の記載例
【スマートフォン用ゲームアプリの開発】
このように、業務内容の対象や内容が明確に記載されているエンジニアの転職求人は非常に信用度が高いです。
その会社のリリースしているアプリも企業HPで記載されていればなお良し。
たまに詐欺まがいのアプリをリリースしている企業がありますが、それはリリースアプリの評判などを調べればすぐにわかってしまうため、頭の良い悪徳企業はこの売り文句を使うことがありません。
【英語を使用し、サービスのヨーロッパ圏配信へのリリースサポート】
使用スキルや対象国、業務内容が内容が分かりやすい良質な求人の一例です。
危険な業務内容の場合、エンジニアとしての対象国をあいまいにしますが、こちらはヨーロッパ圏に限定していますし共用言語として英語が発達している地域なので言語と使用先の関係性もバッチリ。
危険なエンジニア求人は曖昧に、安全な求人はとにかくに業務内容が書かれていると覚えておきましょう。
おわりに
エンジニアの転職の際、スキル内容や給与面に目を通す人は多いのですが、仕事内容については「エンジニア向け求人」ということでわかった気になり読み飛ばしてしまう人がほとんどです。
人事の求人がでていて、業務内容はわかるだろうと話を聞きに行ったら、何のことはない、人事とは名ばかりの雑用係(宣伝広報、会計、営業、送迎)だったことがあります。
仕事のクオリティや収入を上げたい場合、良質な転職先を選ぶことはとても大切です。
