
派遣社員のエンジニアは稼げない、という嘘が蔓延している
「派遣社員でエンジニアなんてやっても儲からない」
ネットで知識を得たIT系の学生や、正社員のみしか経験をしていないエンジニアが時々、アドバイスと称して呟いているセリフです。
一見するとさも当然のように聞こえますが、実は、エンジニアは派遣社員が一番稼げると言っても過言ではないんです。
「プログラミング言語」を覚えて目指せ年収1000万!の記事でもお伝えしている通り、エンジニアの派遣社員はかなりの高確率で稼ぐことができます。
派遣社員のエンジニアが稼げる理由①「需要が高い」
文部科学省により検討が発表された2020年より開始される予定の「小学校教育からのプログラミング教育の必修化」をご存じですか?
これは昨今のプログラマー、エンジニアといったIT業界の働き手不足を補うために、国が打ち出そうとしている施策の一つです。
日本では労働者不足が叫ばれて久しいですが、通常、国が学校教育にまで国が口を挟むことは滅多にありません。
実際、介護者人員の不足や建築業界の人手不足も叫ばれているにも関わらず、学校教育にカリキュラムを入れ込もう、という話しは起きていませんよね。
ではなプログラミング教育が必修になろうとしているのかというと、尋常じゃなく需要が高いのです。
転職支援サイトDODAさんが発表している「転職求人倍率レポート(2017年5月)」を見ると一目瞭然です。
【業種ごとの求人倍率】
IT・通信 5.9倍
サービス 2.93倍
メディア 2.72倍
メディカル 2.55倍
※DODAさんの「転職求人倍率レポート(2017年5月)」より転載
多業種が3倍に満たないのに対し、IT・通信業界だけ5.9倍と飛びぬけて高い数値を叩き出しています。
これだけ人員が不足している業界ですから「年収1000万」を払っても惜しくない!という会社が多いのです。
派遣社員のエンジニアが稼げる理由②「派遣社員は残業代もきっちり出る」
「エンジニア人事部が教える転職して年収を増やすための求人票の見方~賃金、休日編~」でも説明した通り、求人票というのは非常に見辛く作られているため、エンジニアによっては予定と違う賃金で社員になってしまった!という人も多くいます。
しかし、レバテックキャリアやリクルートエージェントのように転職会社を通す場合、契約のプロが間に入ってくれるので、雇用内容に間違いがでません。
しかも、派遣社員のエンジニアは時給換算なので、残業代も休日出勤代もしっかり出ます。
更に派遣社員のエンジニアが稼げる理由として重要なのが、割り増し賃金です。
「残業問題相談所」さんが分かりやすい説明を載せてくれているのですが「割り増し賃金」とは簡単に言えば、通常の日中の業務時間外で働いたり、休日出勤をすることで発生する賃金のことです。

※残業問題相談所様より転載
このように、かなりの時給アップが見込めるため、例え時給が1700円であっても年収が700万以上。
「「プログラミング言語」を覚えて目指せ年収1000万!」で紹介しているプログラミング言語の中でも需要が高いRubyやPythonなどの言語を扱える人であれば時給4000円という案件も存在するため、年収が2000万を超えてしまうエンジニアも出てくるんです。
便利な割り増し賃金ですが、正社員となるとみなし残業制度などで大きく割り引かれてしまうため、正社員では宝の餅腐れとなってしまいます。
こういった賃金アップのための制度をフルに使えるのも、派遣社員エンジニアの魅力ですね。
まとめ
【まとめ】
「派遣社員のエンジニアは儲かる!」
おわりに
いかがでしたでしょうか「エンジニアの平均年収の適正価格はいくら?」でも紹介するように、エンジニアの正社員は確かに高給です。
しかし、派遣社員のエンジニアの年収は瞬発力が高く、正社員の賃金を軽く凌駕してしまうのもまた本当のこと。
エンジニアは能力があれば学力、職歴に関係無く採用されやすいため、これから一念発起してエンジニアになろうという人は「IT元人事が教える「エンジニアに早く簡単になる方法」」。
現在の零細IT企業から高給企業へ派遣社員として転職したいと考えているエンジニアは「中途採用のエンジニアにおすすめ!エンジニア人事部が教える転職活動の時期」の記事を参考に、転職の時期を見計らって転職するようにしましょう。
そうすれば、年収300万円未満といった厳しい生活から抜け出すことができますよ。