
ノックの回数で就活が決まる訳ねぇだろ!
「えっと、入室時のノックって何回だっけ?」
「正式なマナーは4回だぜ?しっかり覚えとけよ」
新卒や既卒、派遣社員の方は耳にタコができるほど聞いたやり取りじゃないでしょうか?
面接はマナーがなってなければ即不採用
ノック一つで全てが決まる
こんな偉そうな台詞を本や学校の先生から聞きますが……
そんなのぜーんぶ嘘です。
ツチノコを見つけるような確率で気にしている企業もありますが、そんな意味のないところを拘る企業は2~3年で潰れます。(体験談)
マナーと聞くと、特定の決まった動きを遵守するものだと思われがちですが。
マナーとは、周りの人に不快感を与えない心がけのことを指します。
入出時のノックが二回だからマナー違反、なんてことはないのです。
プロトコルマナーという嘘
よく、面接の解説本やサイトでノックの回数を検索すると出て来る言葉が
「プロトコルマナー(世界標準マナー)」
という言葉。
なんと、世界中で入室の際のノック回数が決まっているというのです。
本当であれば何とも壮大なマナーですが……
自分の部屋に家族が入って来る時。
友達の部屋に入る時。
トイレに入る時。
お店に入る時。
アナタは何回ノックをしろと教わりましたか?それは教科書に載っていますか?
国外旅行に行った時にそういったシーンを見たことがありますか? 世界基準であれば日本やそれ以外の国でも広く知られているはずですが、そんなものをいちいち気にしている人はいませんし、周知もされていません。
それもそのはず、プロトコルマナーなんてものはつい最近(西暦2005年くらい)に日本で作られた言葉なのです。
しかも、プロトコルマナーが登場するのは面接のマナー本ばかり。
実際の紳士淑女のためのマナー本で見かけることはまずありません。
その時点でもう御察しですよね?
プロトコルマナーなんてものは、面接をより複雑にし、解説本を売るために作られたハリボテマナーなのです。
現場の人はノック回数なんて気にしない!そもそもノックする場面が少ない!
私も何度となく面接を行い、社長や管理職の方々と協議をしてきましたが。
「アイツはノックの回数が2回だったから落とす」
なんて話題は一度も出たことがありません。気にしている人もいません。
ノックでドラムの8ビートを刻んだり、大太鼓のようにバカでかい音を出せば嫌悪感を持つ人がいるかもしれませんが、そもそもそれはマナー違反ではなく対象者がバカなだけです。
依頼を受けて面接の相談に乗ることがありますが
「ノック回数を忘れてしまって焦った」
「ノックを一回多くしてしまい、緊張でまともに面接ができなかった」
という新卒の人は多いです。場合によっては経験豊富なはずの転職者ですら心配しています。
何度も言いますがノックの回数なんて一切気にする必要はありません。
それに、最近の会社はオープンオフィスが増えており、面接のためにノックをする機会なんてほとんどありません。
せいぜいが大会議室の扉をノックすることくらいですが、扉から面接官までの距離が離れまくっているため、ノックなんてしても聞こえません。
事務の人が扉を開けてくれて入るか、ちょっと扉を開け「失礼します!」と言う場合がほとんどです。
ノックの回数を気にするくらいであれば、前回紹介した「面接の身だしなみ」を気にしてください。
まとめ
【面接時の正しいノックの回数は?】
・詳しい回数は気にするな!2~3回叩けばそれでいい!
おわりに
今回は「新卒エンジニア」が特に気になる面接の入室時のノック回数について紹介しました。
記事内でも言いましたが、ノックの回数なんてものを気にする人はほぼいませんし、世界的にそんなマナーが広まっている訳でもありません。
ノックは2回がトイレで、3回が親しい人、などというのは声の大きい人が語っているローカルルールに過ぎないのです。
それよりも面接で重要なことは沢山あるので、ぜひ当サイトを確認し、本当に役に立つ面接の技術を身に着けてくださいね。
