
領収書でお金が返って来る!
「あ、領収書お願いします」
「なんで領収書なんて貰ってんの?」
「知らないのか?これ節税になるんだぜ?」
喫茶店やファミレスなどに行くと、よく聞くやりとりですね。
フリーランスのエンジニアだけでなく、サラリーマンや八百屋さん、音楽家などフリーとして仕事をしている人はすべからくこの領収書を活用しています。
それはなぜか。
領収書を上手く使うことで、年収が600万ならば40万円も得をすることができるからです。
エンジニアでは「年収1000万円以上」もゴロゴロいるので、40万円どころか150万円以上の得をすることも容易です。
領収書を集める理由は節税対策
なぜ領収書を集めておくとお金が返ってくるのか。 それは、確定申告の際の所得税の減税対象となるからです。
「職人型エンジニア」や「生活重視型エンジニア」などフリーランス経験のあるエンジニアは確定申告の重要さをご存じかと思います。
確定申告については別の記事で説明するとして、今回は簡単に所得税をご説明いたします。
所得税とは?
所得税とは、その名の通り所得金額にかかる税のことです。
税率は一年の所得金額ごとに設定されており、国税庁のHPにその一覧が載っています。
「年収600万程度のエンジニア」であれば所得税は120万円。
「年収1000万の一般的なエンジニア」であれば320万円もの所得税がかかります。
下手をすると一般的なサラリーマンの年収ほどの金額を持って行く所得税。 何の節税もせず10年も放っておけば3200万円!立派な一軒家が買えてしまうほどの金額になります。
節税がどれだけ重要か、わかりましたね。
領収書を集める理由は節税対策
先ほど説明した膨大な所得税を軽くしてくれるのが領収書です。 確定申告慣れしたエンジニアの間では金券とも言われています。
その理由は、領収書の額面の数%が所得税の減税になるから。
例えば「年収1000万円のエンジニア」(所得税率33%)が仕事に使用する20万円のPCを購入し領収書をゲットした場合。
20万円×33%=6万6千円
の控除になるんです。
控除の上限金額はあるものの、領収書一枚で6万6千円も返ってくるのですから、金券と言っても過言ではありませんね。
ちなみに控除金額は年収によって大きく違います。
先ほど紹介した国税庁のリストに記載されていますが、例えば
年収600万円ならば427500円
年収1000万円ならば1536000円
が最大控除金額になります。
該当となる領収書の種類
減税するために使用できる領収書にはルールがあり、業務上必要なものしか計上することはできません。
なので、フリーランスのエンジニアなのに野球ボールを買った領収書を計上した場合、経費としてみなされません。
例として、エンジニアであれば下記のようなものが対象となります。
【エンジニア向けの経費計上可能項目】
・電車やバスの交通費
・カフェなどの打ち合わせにかかる会議費、交際費
・仕事用PC、周辺機器などの設備費用
・プログラミングの参考書籍費用
以上のものが経費として安全に計上可能な項目になります。
仕事用ではなくプライベート用に購入、使用したものを経費に計上すると後で脱税としてより重い税金を支払うハメになるので、ちゃんと仕事用のものだけに絞るよう注意しましょう。
そうすれば、一年で貯金が300万円増える!ということも夢ではありません。
おわりに
よく確定申告が面倒臭がってしないフリーのエンジニアさんを見かけますが、確定申告をしないということは大金をドブに捨てているようなものです。
領収書を集め、キチンと確定申告を行うだけで数百万円の貯金ができるのですから、この大切な機会を逃さないようにしましょう。
