
スケジュールの崩壊は死活問題
「おい、プロジェクトAの仕事ってどうなってる?」
「え…あ…他の仕事入っててやってなかったっす…」
年末年始や大型連休付近など、いくつものプロジェクトが同時並行している時によく聞く台詞です。
いつも仕事が一つか二つであれば問題なくこなせるエンジニアでも、なぜか複数タスクとなると管理が雑になってしまうもの。
大丈夫大丈夫、と思うかもしれませんが、エンジニアの納期は一日遅れれば大きな損失となるものが多いため、油断していると会社からクビになる……
なんてこともあるのでご注意ください。
少なくとも、ボーナスや昇給の査定には大きく響きます。
よくあるスケジュールの失敗例
不思議なもので、多くの人間(私も含め)は仕事の重さに関わらず、一つの仕事を一個としてカウントします。
五分で終わる仕事でも一個、一日かかる仕事でも一個としてカウントしてしまうのです。
そうして、大小含めやらなければいけない仕事が十個を超えたらもう大変! 仕事の残りが多すぎて心配になってしまい、とりあえずすぐ終わるものから手を付けてしまいます。
〆切に関係なく軽いものからこなしていくのですから、スケジュール管理はめちゃくちゃになってしまいますよね。
【悪いスケジュールの例】
↓ 仕事A(低難度) 11/3〆切
↓ 仕事D(低難度) 11/28〆切
↓ 仕事E(中難度) 11/30〆切
↓ 仕事C(中難度) 11/10〆切
↓ 仕事B(高難度) 11/10〆切※A→D→E→C→Bの順で着手
こんな順番で手をつけていては、どんなに仕事が早くても〆切なんて守れませんよね。
スケジュールを立てるスキルというのはただエンジニア業をしていて身につくものではないらしく、「元営業からエンジニアに転職した人」などの他業種経験者の方がスケジュール立てが上手い傾向にあります。
正しいスケジュール例
正しいスケジュールの立て方はとても簡単です。
「〆切の近い順に並べ替え、その中で早く終わるものからやる」
このルールを守るだけで格段にスケジューリングが上手くなります。
【良いスケジュールの例】
↓ 仕事A(低難度) 11/3〆切
↓ 仕事C(中難度) 11/10〆切
↓ 仕事B(高難度) 11/10〆切
↓ 仕事D(低難度) 11/28〆切
↓ 仕事E(中難度) 11/30〆切※A→C→B→D→Eの順で着手
仕事BとCは〆切が同日ですが、仕事Bの方が難易度が高いので、先に難易度の低い仕事Cに着手します。
どちらでもよいと思うかもしれませんが、仕事というのは常に最悪のケースを想定して動くもの。
もし災害やトラブルで仕事が中断、間に合わないことが確定した際 一つは終了している場合と、どちらも終わっていない場合では損害が雲泥の差です。
スケジュールが同日の場合は、必ず短時間で終わるものから手をつけましょう。
作業内容が被る場合は一緒に済ませよう!
ちょっとしたスケジューリングのテクニックとして。
締め切りが近いもので似たような作業、一緒にやってしまった方が時短になる作業は一緒にやってしまいましょう。
プログラミングなど内容を一度解読する必要がある作業は飛び飛びで作業をしていると作業者のエンジニアにとても大きな負担がかかります。
なので、なるべく負担を減らすためにも一度の解読で複数の作業ができる場合など、まとめられる作業はまとめた方が早く、楽に仕事ができるのです。
まとめ
【スケジュールを立てる時のコツ】
・〆切の近い順に並べ替え、その中で早く終わるものからやる
・まとめて一緒にできる作業はまとめてやる
おわりに
スケジュールを立てるということは子供のころからやっているかと思いますが、いざ正しいスケジュール立てとはどのようなものかと聞かれるとわからない人が多いもの。
年末年始から4月にかけては転職者や新入社員が多く入って来るため、後輩指導をすることになるエンジニアも多いかと思います。
後輩を指導していたら自分も後輩も仕事のスケジュールが間に合わなくなってしまった!
とならないよう、しっかりとしたスケジュールの立て方を学んでおきましょう。
