
年明けすぐに出ているハローワーク求人は嘘?
会社に内緒で転職したいエンジニアが使う施設にハローワークがありますね。
ネットと違い自身の情報が応募先にしか行かないので秘匿性が高く、完全秘密で転職をするには持って来いのハローワークですが、年明けすぐの利用だけは絶対に止めた方がいいです。
理由は簡単。
通年で出ている求人ならいざ知らず、ハローワークに年始から出ている求人というのは大体が年末に出した求人の残りカスであり、実際は定員に達しているのに、会社やハローワークが求人広告を下げておらず、残っているだけの状態であることが多いんです。
特にエンジニアに関しては急に必要になって大量に採用することが多いため、人気の企業は短期決戦になります。
それなのに年始すぐで掲載があるということは、よほど人気が無い企業か、通年して人手不足の企業、もしくは転職エンジニアを騙すことを前提としたブラック企業やダミー企業である場合がほとんどです。
大手企業のハローワーク求人は最速でも1月後半~2月
大手優良企業が年明けにハローワークを使って求人を行う場合、年末年始の面接予定者の結果、及び年末年始で急きょ辞めてしまった人員の具合を見てから決めます。
IT企業は人の出入りが激しく、年末年始などの節目には精神的に疲れてしまった人が勢いで辞めてしまいやすいので、熟練の人事であれば年明け15日くらいまでは様子を見てからハローワークにエンジニアの求人を載せます。
2017年は1/7~9日が3連休となるため、年明け第二波の辞職者が予想されるので、より求人の掲載は遅くなる可能性が高いです。
年始は会社の稼働がゆっくりなこともあり、仕事はカツカツ。
とても余分な面接をしている暇などないので、とりあえず求人を出しておこう、という流れにはまずならないのです。
なのに、年始すぐからハローワークで転職エンジニア向けの求人を見つけたら……「エンジニア人事部が教える転職して年収を増やすための求人票の見方~広告見出し編~」や「エンジニア人事部が教える転職して年収を増やすための求人票の見方~仕事内容編~」で紹介したような偽企業やブラック企業の可能性大です。
なぜ年始のハローワークはブラック企業でいっぱいなのか
ブラック企業にとって、年明けのハローワークに訪れる転職エンジニアはハッキリ言ってネギを背負ったカモ状態です。
なぜなら、年明けという一番ゆっくりしたい期間から求職をしているエンジニアというのはかなり生活か生活状況が切羽詰まっており、一度採用してしまえばなかなか辞めることがありません。
リクナビNEXT ITキャリアのような大手インターネット求人やレバテックキャリアのような優良な転職エージェントを使わず、ハローワークに来ているということはよほど秘密裡に転職をしたいか、転職活動が超難航しているエンジニア、転職に疎いエンジニアということになります。
それらの転職エンジニアは転職先がブラック企業だったからと言ってホイホイ転職できる状態ではありません。
なので、ハローワークはブラック企業、ダミー企業のオンパレードとなるのです。
見知った大企業の求人があったとしても、悲しいことに去年の求人が取り下げられていないだけの場合がほとんどなので、お祈り程度の気分で応募するなら良いかもしれません。
ごくごくたまーに人員が空いている場合があります。
優良企業の見分け方については「エンジニア人事部が教える転職して年収を増やすための求人票の見方~広告見出し編~」や「エンジニア人事部が教える転職して年収を増やすための求人票の見方~賃金、休日編~」などを参考にするとよいでしょう。
まとめ
- 年始のハローワークを利用する場合、最速でも1/15以降を狙おう。
- どうしても年始すぐにハローワークを利用する場合は知っている大企業のみ狙おう
- 気になる未知の企業があった場合はインターネットで評判を調べてから応募しよう
おわりに
転職エンジニアを狙う罠はそこら中に張り巡らされています。
しかし、どんな求人であっても必ず目的があって掲載されているもの。
我々のような人事の立場に立って求人を考えることで、その求人が優良なエンジニアを雇うためのものなのか、エンジニアを騙し搾取するためのものなのか判断できます。
搾取されるエンジニアではなく、しっかりとしたキャリアプランを持った、ハイレベルなエンジニアを目指し転職をしていきましょう。
エンジニアのキャリアプランについては「コチラ」に記事の一覧がありますので、年明けの復習に読んでおくと参考になりますよ。
