
面接の応答で口ごもってしまう人々
「自己紹介をお願いします」
「はい!えっと、私は……あの……その……」
「新卒エンジニア」や「転職エンジニア」の人であれば何度も経験したであろう就活面接のワンシーンです。
就活面接くらいしっかり準備すれば余裕、と考えている人は多いかもしれませんが、実際は準備をしても半分近くの人が面接で口ごもってしまいます。
ではなぜ、就活面接で口ごもってしまうのか。どうすれば、それを解決できるのかをご説明します。
なぜ、就活面接で口ごもってしまうのか?
就活面接の応答内容をリストアップし、それらに関する答えを用意。
何度も練習をしていったのに、なぜ本番でミスをしてしまうのかと不思議に思う人は多いと思います。
その理由は一字一句覚えようとする「朗読型記憶法」を使っているからです。
掛け算の九九の歌や、惑星の覚え方、年号の覚え方などいろいろな場面で使われている朗読型記憶法ですが。
この記憶法は一字一句間違わずに覚える必要があるため就活面接のような多種多様な応答を記憶するには不向きです。
試しに、下記の文言を一字一句覚えようとしてみてください。
十回近く読み上げたとしても、どこか間違ってしまうはずです。
「私の名前はSwiftと申します。Swift大学、人材発掘科の出身で、得意科目は行動心理学。好きな食べ物は牛肉とカレーです 」
いかがでしょうか?たったこれだけの文章であっても、人間は間違えてしまうのです。
これが就活面接の場であったら……もし言い間違えたことに気づいてしまったら……
緊張が爆発し、まともにしゃべることができなくなります。
言い間違っても大丈夫!目印型記憶法
丸暗記をしてもいい間違いが出てしまう就活面接では、ミスをしてもその先に進める方法を使用する必要があります。
そこでおすすめなのが「目印記憶法」です。
目印記憶法とはその名の如く、答える内容の目印だけをざっくり覚えておく記憶法です。
この方法を使えば、たとえ就活面接で言い方を間違えたとしても進むべき方向が分かっているので、容易に方向を修正することができます。
先ほどの例文で練習してみると。
「私の名前はSwiftと申します。Swift大学、人材発掘科の出身で、得意科目は行動心理学。好きな食べ物は牛肉とカレーです 」
この例文で覚えればいいのはたった4つだけ。
「私の名前は①(Swift)と申します。②(Swift大学、人材発掘科)の出身で、得意科目は③(行動心理学)。好きな食べ物は④(牛肉とカレー)です 」
①名前(Swift)
②出身大学(Swift大学、人材発掘科)
③得意科目(行動心理学)
④好きなもの(牛肉とカレー)
この四つならば簡単に覚えられますよね?
あとは覚えた単語から逆算すれば、何を答えればいいのかも一目瞭然。
Swiftでしたら名前ですし。 行動心理学でしたら得意科目です。
もし疑問に思うことがあれば、自分でも例題を作って試してみてください。
丸暗記よりも目印をつけた単語をピックアップして覚えた方がスラスラと応答が出来るはずです。
言い回しに関しては、ある程度敬語の形になっていれば自分の言葉でOKです。
他人が考えた、自分に合わないガッチガチの敬語を使うよりも自分にあった緩い敬語の方が、面接官から見ると安心感、信頼感が生まれます。
就活面接は暗記披露大会ではない
人事として活動していると、どこかのHPから引用してきたような見本的な言い回し、内容を披露し、自慢げな顔をする応募者の方をよく見かけます。
確かにその努力は素晴らしいのですが、汎用的な質問以外のアドリブ質問を入れた瞬間に言葉遣いが全然違うものに変わり、考え方も180度変わっていることが多い。
これが人事の目からすると最大の減点なのです。
人事はその人の考えや行動内容、実績が自分の会社に適切かどうかの判断を就活面接で行っています。
それなのに、質問ごとに言葉遣いも考え方もバラバラなのでは、その応募者に信頼が置けないのです。
これから就活面接が控えている新卒、転職エンジニアの人がいましたら、自分の考え、答えをしっかり面接官に伝えられるよう。
目印記憶法を活用し、有意義な就活面接にしていただけると嬉しい限りです。
まとめ
【目印記憶法のポイント】
・応答内容を丸暗記しない
・ポイントとなる単語だけ覚える
・言い回しは自分の言葉でOK
おわりに
今回は「新卒エンジニア」や「転職エンジニア」の就活面接でおすすめな目印記憶法を紹介しましたが、いかがでしょうか?
今現在、就活面接で行き詰っているエンジニアさんの役に必ず立てる知識なので、ぜひ活用してくださいね。
また、次回も就活面接に持ってこいの技術をご紹介する予定なので、次回の更新もお楽しみに。
