
履歴書を手書きするのって面倒くさい
「あー、漢字間違えた!」
「こんなのPC打ちでいいよな普通」
新卒エンジニアの就職活動も佳境に入るとよく聞くやり取りですね。
就職活動の際に調べてみると、新卒の就職活動の履歴書は手書きが推奨されています。
派遣社員や中途入社、第二新卒のエンジニアでは印刷でも手書きでもどちらでもいいのに、なぜ新卒だけ手書きが推奨されるのか。
それには大きな理由があります。
やる気の無い生徒を振るい落とす
「職人型エンジニア」や「有名人型エンジニア」のように転職経験の豊富なエンジニアは体験済みかと思いますが……
履歴書を複数用意するのは非常に面倒くさいです。
ちょっとした書き損じがあっただけでも最初から書き直さなければいけませんし、履歴書を購入する費用だってかかります。
一見すると非効率に見えるこの履歴書の手書きですが、その非効率をキチンとやるだけの熱意があるかどうか、企業側は見ています。
文面ではいかようにでもやる気を表現することはできますが、綺麗に手書きで履歴書を書くという手間のかかる熱意の表し方をキチンとするのは意外と難しい。
やる気の無い新卒エンジニア、とりあえずの気持ちで就職試験を受けに来る新卒エンジニアにはこれが出来ない。
せいぜいが印刷した履歴書を送ってくるか、修正液だらけの履歴書を送ってくるかです。
そうやって新卒エンジニアのやる気の無いサインを企業側は読み取り、書類審査で落とします。
そうすることで、無駄な面接の時間を取られずに済むからです。
人柄の判断
私も人事ですので何度も経験していますが、履歴書と顔写真だけでその人物の全てを把握することは不可能です。
そこで、最近ではTwitterやFacebook、インスタグラムなどを見る企業が増えていますが、昭和から現在まで長く受け継がれている人柄の判断基準は、文字です。
達筆な字であれば幼い頃から習い事などの英才教育を受けていた証拠。
小さすぎる字は小心者。
字は下手でも書き流しでなくきっちり止めて書いているは真面目などなど。
字を見るだけでも多くの情報が読み取れます。
また、部署によっては取引先への書類記入や手紙などで手書きの文字を書き、見せることが多くあるため
部署に適した人材かを手書きの履歴書で判断しています。
特に大手や老舗の企業などはこの手書き文字の人柄判断を重視していることが多いです。
長年の習慣
人柄の判断のところでも書きましたが、大手や老舗の企業は先人がやっていたから、他の大企業がやっていたからという習慣的な理由で手書きを良しとしているところが結構あります。
たまにです。たまーーーにですが文字で人柄を把握もせずに、手書きだから合格!という風にステレオタイプな面接官もいるので、こういう人の対策としても手書き履歴書は有効です。
おわりに
履歴書の手書きというのはかなり面倒くさい作業で、嫌になってしまうことも多々あると思います。
私も学生の時は何十枚と履歴書を書き、嫌気がさしていました。
しかし、この履歴書の手書きを怠ると就職活動が不利になるのも事実です。
「履歴書の書き方」の記事を見ながら、正しく効果的な履歴書を作成し、就職活動の成功率を上げましょう。
そうすれば、何枚も手書きで履歴書を書くという苦行からおさらばすることができます。
