
崩れた正社員神話
「正社員になれば一生安泰だぜ!派遣とかフリーランスなんて不安定すぎ」
「え、正社員のみの方があぶねぇって知らないの?」
正社員といえば、一度なってしまえば永遠に続くものと思っている人が多いと思います。
東京商工リサーチの調べによれば、2014年の日本において、企業の平均寿命は23.5年。
もちろん、企業にもよりますが、半数近くの企業が23年程度で倒産しているのです。
もし、自分が就職した会社が23年後に潰れたら……大変なことになりますよ?
中年就活の恐怖
自分の就職した会社が20年後に倒産したとして。
大学を卒業後、22歳ですぐ就職した人であれば大体42歳。
短大、専門学校卒で20歳に就職した人でも40歳です。
一般的に30~40歳は働き盛りと言われますが、それはキャリアがあればの話。
40代になって未経験の業界に転職、となると難易度が跳ね上がります。
採用される可能性が低いだけではなく、そもそも40歳以上の求人を出している企業はわずか。
40代になってから放り出された正社員には、過酷な人生が待っています。
派遣、フリーランスが有利な理由
過酷な中年就活ですが、正社員と比べ、派遣やフリーランスの場合は別。
かなり転職、仕事の受注が楽になります。
その理由は簡単!
「複数の企業と関係を持つことができ。何度もプロジェクトの移動を経験しているから」
です。
詳しい理由をご説明します。
副業でコネが作れる派遣、フリーランス
副業が認められない場合が多い正社員と比べ、派遣、フリーランスはいくらでも副業が可能です。
そのため、普段から副業を通して他社と交わり、仕事のコネを作ることができます。
このコネはとても重要で、転職を行う際、仕事を受注する際に絶大な効果を発揮します。
「あの人なら大丈夫だろう」
という理由だけで、転職が成功したり、仕事の受注をすることができるのです。
コネを使うのはズルいと考える人も多いと思いますが、本来、コネとは適切な人間関係の構築と実力の証明を行わなければ手に入りません。
コネ作りとは将来のための就活なのです。
副業、掛け持ちによりコネをいつでも作ることが出来る派遣社員、フリーランスは現代社会において、めちゃくちゃ有利なのです。
時代と共に変わりゆく働き方
旧時代では東京をはじめとした主要都市への人口集中により企業の大企業化が進み、ほんの十年前までは有名企業、大企業に就職できれば一生安泰。
収入も右肩上がりで、老後は年金で余裕、という風に言われていました。
しかし、これからの日本は流れが大きく変わります。
政府が雇用のルールの改正に動き、正社員のリストラはより容易に。
AIの発展により簡単な業務は機械が人間の代わりとなり、人間はより高度な仕事を行うようになります。
そして、老後を支えてくれる年金は受け取ることが絶望的に難しくなります。
そんな日本を生きていくためには、自分の仕事の幅を広げ、コネを広げ、自分で自分の生きる糧を手に入れる必要があります。
もう、ただ企業に雇われていれば安心、という時代は終わろうとしているのです。
おわりに
人材の流動化、業務内容の多様化が進む未来において、自分で稼ぎ、収入を得、豊かな生活をするには自分も流動的に変わる必要があります。
石のように変わらない人材は、この先生きづらくなるのです。
変わる、変わらないは個人の自由ですが、自分の選択は必ず、未来に返ってきます。
雇用形態や働き方を今一度見直して、しっかりとした自分の未来計画を立て直してみましょう。
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